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『破綻する中国、繁栄する日本』 長谷川 慶太郎 [本]


破綻する中国、繁栄する日本

破綻する中国、繁栄する日本



★★★

2009年に日本のGDPを抜いて、アメリカに次ぎ、世界ナンバー2の大国となった中国
一人当たりGDPは日本の約10分の1ですが、人口が日本の10倍以上なので、国としてのGDPは日本より上、という訳です。

しかし、最近の中国の傍若無人ぶりには目を見張るものがあります。
尖閣諸島領有問題を始めとする日本への好戦的態度だけでなく、東南アジア各国に対する高圧的な態度で、ASEAN諸国全部を敵に回しています。

そんな中国の強権振りは、アメリカをも警戒させ、中国対世界の様相を呈してきています。
強い敵が現れると、「敵の敵は味方」というドラゴンボールみたくなってきました。

そんな自他共に認める大国となった中国ですが、内実はボロボロなんですよ、というのがこの本。
タイトル後半の、繁栄する日本、というのは取って付けた感がありますが、エコノミストの長谷川慶太郎さんが中国の軍事問題を中心に語る内容は刺激的です。

中国の空母は訓練されたパイロットが圧倒的に不足している、ガスダービンで動くので部品の摩耗が激しく連続航行ができず、カタパルトもない。
実際は原子力潜水艦も存在していない、戦車は鋼板が薄くアメリカ軍と戦えば全滅する、戦闘機も能力の差で日米が圧勝、とこんな感じです。

中国の内実については、始めの1ページに要約されています。
今、中国では激しい共産党と人民解放軍の間で権力闘争が繰り広げられています。そして、中国共産党にとって一番、厄介な存在だった人民解放軍の1つ瀋陽軍区が中国国家主席の周近平のコントロール下に置かれることになったのです。
これまで瀋陽軍区は共産党にとって「頭の痛い」存在でした。勝手な行動を取り、そのたびに周近平は窮地に立たされてきたのです。それまで、北朝鮮は国境を接している瀋陽軍区のコントロール下に置かれていました。
ですから、北朝鮮が実施してきた核開発、核実験やミサイル発射は瀋陽軍区が金正恩に命令して実行させたのです。そのたびに中国は北朝鮮の勝手な行動を許しているとして、国際社会から激しい批判にさらされてきました。そこで習近平はこうした事態から脱却するために、瀋陽軍区の幹部が経営しているシャドーバンキング救済を武器にして、瀋陽軍区の支配に乗り出したのです。それが成功しました。シャドーバンキングは大量の「理財商品」の償還ができずに、経営的に窮地に陥り、中央銀行である人民銀行から融資を受けなければ倒産する事態になったのです。

どこまで本当なのかよく分かりませんが、中国に対して日本が感じる脅威は、この格言に凝縮されているかもしれません。
「不安は直視すれば消滅する」。





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