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7割は課長にさえなれません ~終身雇用の幻想~ [よのなか]


7割は課長にさえなれません (PHP新書)

7割は課長にさえなれません (PHP新書)

  • 作者: 城 繁幸
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2010/01/16
  • メディア: 新書


日本的雇用(終身雇用、年功序列、新卒一括採用)が機能不全を起こし、閉塞感が漂う日本の現状を、分かりやすく記しているのが本書。
著者の城繁幸氏は、『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』、『若者はなぜ3年で辞めるのか?』など、ベストセラーを書いた雇用問題のスペシャリスト。

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日本は判例によって正社員の解雇を実質的に禁止している為、高度経済成長期の雇用調整弁の役目は女性や中小の下請け企業、日雇い労働者が果たしてきました。

しかし、バブル崩壊後、成長が鈍化した日本市場の中で、台頭する新興国、特に中国の安い人件費と戦っていく為には、更に人件費を変動費化する必要がありました。
そこで、終身雇用、年功序列という日本型雇用には、労働組合の反発も予想されることからメスを入れず、非正規社員の増加により、既存正社員を守りながら経営を強化しようとしたのです。

1995年には、日経連(現・経団連)が策定した『新時代の「日本的経営」』のなかで、今後は仕事と労働者の切り分けを進め、従来通りの正社員は基幹業務限定とし、その他の業務は有期雇用労働者でまかなうことも想定しています。


それまで「無職」「プー太郎」と呼ばれ、蔑まれがちだった若者達が「フリーター」という免罪符を与えられ、「夢をあきらめるな」とか「本当の自分を見つけよう」といったフレーズが世に溢れるようになったのも、この頃です。
フリーターの急増がニートとして、社会問題化すると、労働者派遣法の改正によって、人材派遣に関する規制は大幅に改正されました。
派遣社員達は「フリーター以上正社員未満」的な存在として、それなりの社会的地位を得るようになったのです。
その後、リーマンショックによる不況で、「派遣切り」が社会問題化されましたが、この時の為にわざわざ派遣にしておいたので、使わない手はありません。


しかし、何より問題なのは、こうした派遣社員やパートとして働いた人は、正社員になれないことです。
理由は、日本企業の一般的な賃金体系がいまでも年功序列で年齢をベースにしており、それまで非基幹業務しか仕事を与えられていなかった派遣社員やパートは、能力は新卒とあまり変わらないのに、給料は年齢相応となってしまい「割に合わない」と判断されるからです。

また、経営が悪化しても、正社員は解雇する前に、新卒採用を停止することが判例で義務付けられている為、不況の波は新卒がかぶることとなりました。
その結果、就職氷河期世代が生まれ、われわれロストジェネレーションが生まれていくことになりました。
そして、新卒で就職できなかった若者がフリーターや派遣労働者となって、低所得層を生むという循環が出来たのです。


しかし、これらも行き詰まりを見せ、抜本的な改革が必要になってきています。
その一つの案として、本書が提案しているのが労働市場の完全な流動化です。
職能給ではなく、職務給にする。
つまり、本当の実力社会です。

どちらにしても、われわれのような若い世代が日本の雇用システムの現状を知らなければいけません。
その点では、この本はとてもまとめられていて、若い人にはぜひ読んでもらいたい本です。

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